2020(令和2)年度 お盆参り「コロナウィルスに思う」

 今年は今までになかった新型コロナウィルスが猛威を振るい、日本全国、いや世界中で感染が広がりました。
コロナウィルスに感染された皆様にお見舞い申し上げます。お亡くなりになられた方々へ謹んで深く哀悼の意を表します。 光栄寺でも、苦渋の選択で感染予防のため、永代経法要などを中止し、寺族でお勤めをさせていただきました。


 本願寺第八代蓮如上人は、「疫疫癘(えきれいしょう)」というお手紙を延徳四(1492)年六月に御門徒に宛ててお出しくださいました。 当時、疫病が流行して多くの命が亡くなりました。


 今と違い感染予防の知識もなく、医療も発達していないため、恐怖を抱いている御門徒へのお手紙です。
昔も今も変わらない思想でしょうが、神仏が我々に罰を与えているとか、先祖や亡霊の祟りといった迷信がありました。
蓮如様は、生まれてからには誰しも、老い病になり死していくという「生老病死」のことわりを、釈尊の教えから疫癘章に示されました。 病になることの原因を他にもとめてはならないと、非科学的な考えを否定されたのです。
まさに、今でいう「デマ防止」です。


 仏教では「人生無常」が説かれます。いつどうなるか分からない命だからこそ、命を大切に考えていきたいものです。そして、 死を間近かに感じて、当事者として死を考えた時に、いろいろと浮かぶ不安や問題があります。それに対しての救いを説かれたのが仏教であり、 浄土真宗です。
私の「いのち」を根底から支えてくださる阿弥陀さまのお法(みの)りを、これまで以上に、ご一緒にお聴聞させていただきましょう。


今回私たちの生活様式も一変したと思います。コロナ自粛中、あるご法事ではラインのビデオ通話で参加された方もいらっしゃいました。
お寺も皆様に仏教が届くように、バージョンアップしていく必要があるようです。
このサイトにありますブログもぜひご一読ください。

合掌