仏事に列席するときのお供え
葬儀、法事、結婚式、入仏式、報恩講などの仏事に参列する場合、お金を包んでお供えします。通常、一世帯につき一つお供えをします。
また、縁の深い家の仏事のときは、お金とは別に生花、果物、お菓子などをお供え物として持参してもよいでしょう。
お金を包む意味は、施主だけでなく出席者全員で仏事を営むとういう気持ちの表現です。
- ①表書き
- (1)葬儀、年回法事など亡くなられた方を縁とする仏事
- 封の上に「御仏前」「御香資」「香典」「御供」のいずれかを書き、その下に名前を書きます。
表書きには「御霊前」とは書きません。「御霊前」を勧める人や書物がありますが間違いです。お供えは「仏さま」にするもので「故人の霊」にするものではありません。
また、四十九日の法事が済むまでは「御仏前」は避けると言われていますが、これも全くの誤りです。
- (2)結婚式、入仏式、初参式などの慶事
- 封の上に「御祝」と書いて、下に名前を書きます。これも仏さまへのお供えですから「御仏前」でも構いませんが、特に喜びの気持ちを表現したいなら「御祝」としましょう。
- ②袋の種類
- 袋は市販のものでも手製のものでも構いません。「のし」はなるべく付いてないものを選びます。ただし、市販のお祝いの袋は、たいてい「のし」が付いているか、印刷されているので、それを使用しても構いません。
- ③水引の色
- 水引は無くても構いません。
ある場合も水引の色には、特に決まりはありません。
世間の習慣に従ってよいでしょう。葬儀は黒または銀、慶び事は赤、結婚式はそれ用のもの、年回法事は黒または黄を選びます。